今週のお題「〇〇からの卒業」
長かった。
暗く、苦しく
長い道のりだった。
だが、ようやく超えた。
私は「元カレ」から卒業できたのだ。
卒業するまでに1年半かかった。
今回は、未練たらたらだった自分を思い出そうと思う。
①別れ(28歳前半)
別れは突然。
大雨の日だった。
年頃の私は勇気をだして将来の話をした。
「そろそろ結婚を考えたい」私と
「まだ先はみえない」彼。
楽しくて、幸せな
3年の付き合いは、あっけなく終了した。
「別れよう」なんて言葉もなく、
ただ、気まずい雰囲気のままバイバイした。
毎日交わしていたラインも
返事がなかなか来なくなった。
あぁ、別れるんだなと思った。
彼の将来に、私は必要なかった。
家の中には彼のものがたくさんあった。
好きすぎて、捨てることができなかった。
物でいいから一緒にいたい、と本気で思っていた。
②西野カナ状態(28歳後半)
【失恋直後~半年】
彼がいない世界なんてつまらない。
本気で思った。
キモすぎる、が事実だ。
恋は盲目だ。
これから他の人を好きになることは不可能だと思った。
彼がいない世界なんて、楽しくない、と思った。
はじめて失恋をした気がした。
何をしていいても、悲しい。
会いたい。
震える。(さすがにこれは嘘w)
「前を向かなくては」と思うアラサーの頭。
「彼にまた会いたい」と思うアラサーの心。
ただただ、辛い。
私は、友達や家族に泣きながら
相談できるタイプの女ではない。
耐えて耐えて、
仕事で気を紛らわせるしかなかった。
次に行こう。と
何度も自分を奮い立たせようとした。
「アラサー女の時間は貴重!」という
ネットの恋愛記事を読んだ。
言われなくてもわかっている。
だから余計につらい。
出産適齢期へのカウントダウンも始まっている。
周りにも言われる。
うるせぇ。わかっている。
無理やり頑張った。
街コンや婚活イベントにも行った。
たくさんの男性と会った。
ますます彼を思い出して、辛かった。
ひたすら泣いた。会いたかった。
③封印(28歳後半〜29歳前半)
【失恋後 半年】
彼の荷物は、やはり捨てられなかった。
彼がまだ好きだから。
どこかで「またもう一度…」と想っていたから。
が、狭い部屋の中で
いちいち彼の物が目に入ってくると
いちいち思い出して、つらい。
捨てられない、でも見たくない。
封印することにした。
昔の人の物と一緒に暮らすのは
風水的にも良くないはずである。
(これは本気w)
まずは気合を入れて
でかい段ボールをクロネコヤマトに買いに行った。
でかい段ボールを持って歩く私を
みんながジロジロと見た。
ふざけんな。失恋だ。
たくさんの物と、思い出を
段ボールに詰め込んで、
ガムテープでガッチガチに止めた。
見たくない、出てくるな、思い出すな、と。
詰めながらまた泣いた。
③コロナ(29歳前半)
【失恋後1年~1年半】
地道に耐えながら生活していると、29歳になっていた。
まだ西野カナだった。
そんな中、仕事が休みになった。
西野カナは狭い家の中に、ずっといなくてはならなくなった。
つ、つらい…。
気分を紛らわせる最高の作業(仕事)ができなくなった。
毎日、毎日、彼のことを考えた。
会いたい、とひたすら思った。
なかなか苦しい期間だった。
その時書いたブログがコレ。
↓
なかなかヤバい。笑
③夏(29歳後半)
【失恋後1年~1年半】
別れてから2回目の夏が来た。
自粛明けのもあり、やや気分が晴れた。
アプリで会った男性とご飯を食べたり、お出かけをした。
好き!まではいかなかったけど、
ようやく前進できそうな気がした。
足踏み(すらできてない状況だった)けど、
なんだか半歩くらい前進した気がした。
「大丈夫。彼以外を好きになれている」と何度も自分に言った。
④彼氏(30歳)
【失恋後1年半】
西野カナは30歳になった。
一応、彼氏ができた。
もし元カレと会っても
「もう付き合うことはないな」と思えたので
封印した荷物を開封、処分することにした。
ガムテープを剥がす。
中に入っていた湿気とりのカバーに
書いてあった日付は、ちょうど1年前だった。
もう泣かなかった。
「ありがとう」と言いながら
時間が解決した。
メンヘラな西野カナ状態だったけど
なんとか元の自分に戻ってくることができた。
ついに彼から卒業した。
でも、もう二度とあんな苦しい思いはしたくない。
そう思うからか
いまの彼を、元カレ以上に好きにはなれない気がしている。
心の底から好きになれない気がしている。
でも、この事に気づくのはもう少し先にする。
暗い長い道がやっと終わったのだから。
アラサー女、たのしくやっていきます。