はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと」
女の生活は10年で大きく変わることがある。
特に25歳~35歳頃だろうか。
結婚をし、名前が変わる。
一緒に住む家族が変わる。
子どもが生まれる。
仕事をやめる、復帰する。
家を買う。etc...
最近、秋も深まってきた。
今日は寒いくらいだった。
そんな日に
私、独身のアラサー女(30)は
友達A・B・Cに会った。
全員知り合って10、20年以上の親友レベルの心の友である。
BとCは、共通の友達で、よく3人で集まる。
●心の友Aは小1からの幼馴染み。
結婚後、都内に家を建てた。旦那さんめっちゃ稼いでて良い人。(最高やん)
家はめっちゃきれい。広い。羨ましい。
●心の友Bは大学の友達。
この1年で結婚・引越・妊娠・産休・育休・出産(予定)の人生の特大イベントを迎えた。
実におめでたい。羨ましい。
●心の友Cも大学の友達。
数年前に結婚、出産。
3歳の子の母になっている。子供めっちゃ可愛い。幸せそう。
羨ましい。
一方、自分はどうだ。
私の心の友ABCは全員、姓が変わったが、私は変わる気配がない。可能性すらない。笑
なんてこった。
私がこの10年で変わったのは、
住むところと、仕事での役職、体形だけである。
トホホ。
友達ABCに会うと
「羨ましい」と思ってしまう自分がいる。
最近、ますます感じるようになってきてしまった。
ABCみんな生活環境や、生活の優先順位が変わってきた。家に軸足を置くために、仕事の内容も変わっている。
集まれば、夫や子供(出産)の話、家の話になる。
独身の私は、この会話に入れない。
この間もBとCが出産・育児についてひたすら話す会になっていた。
私も頑張って会話に入ることもできるが、
そこは気の置けない友達なので、まぁ無理はしない。
彼女たちの優先順位は「家・子供」なので
私の「恋愛・仕事」の話は聞いてこない。
私も、みんな興味ないんだろうな、楽しくないだろうな
と思って、どんどん話さなくなる。
共通のネタが無くなっていく。
これぞ
帰り道は雨が降っていた。
傘を持つ手が冷たい。なんだか足も重い。
家に帰って、悲しくなる。
せっかく、10年来の心の友に会ったのに
こんなにモヤモヤしてしまうなんて。
自分の近況を話せなかった。たいして聞かれもしなかった。相手の話ばかり聞いていた。
自分の話なんて、興味ないだろうなと思ってしまった。
そんな自分が情けない。
こんな黒い感情を抱いて自己嫌悪になる自分が悲しい。
恥ずかしい。
泣いてしまった。
あぁ、お腹が空いた。
近所の中華屋でワンタン麺を食べた。
麺もワンタンも、そこまで美味しくはなかったが、
しょっぱさ控えめのスープが心と身体に染み渡る。
身体もぽかぽかして
ちょっと冷静になってきた。
いかんいかん。
心の友A・B・Cだって
きっと私の話を聞きたかったに違いない。
私の性格を知っているから、むやみに聞き出さなかっただけである。私が変な遠慮なんかせずに、話し出せばよかっただけである。
自分が、興味がないと決めつけていただけだ。
私はレアキャラになりつつある。
周りにバリキャリ(もどき・社畜)はいなくなってきた。
部下が20人いる人も少ないのではなかろうか。
収入もそこそこ上がってきた。
まわりでひとり暮らししている人も少なくなってきた。
寝たいときに寝て、起きたいときに起きる。
食べたいときに食べたい物を食べる。
自分のやりたいことができる。
同世代でどれだけの人ができるだろうか。
そもそも「家・子供」の話ができなくったって
面白い人はたくさんいるではないか。
芸人さんなんて、あえてそれ系の話はしない人が多いのに
あれだけ話が面白いではないか。
人を魅了して、がっぽり稼いでいるではないか。
天海祐希だって、
米倉涼子だって、
綾瀬はるかだって
家・子供の話はしないではないか。笑
私だって、心の友A・B・Cに
レアキャラ独身アラサー(30)の
面白い話をたくさん話せばいいだけである。
私の周りにしかない、
とんでもない生活・仕事・恋愛・出会った変な男ネタを
披露すればいいではないか。
心の友ABCは
「私の話なんて興味ないよね」なんて、ブルーになっている私を、絶対に好きではないはずだ。
いままで10年、20年一緒にいて、こんな私を好きになってくれたのだから、今まで通りにしていればいい。
毒をはきつつケラケラ笑っていればいい。
10年で変わること、変わらないことがあっていいのだ。
というわけで、わたしは
とんでもないネタを、とにかく面白く、切れ味良く話せるようにしよう。
今日からネタをみつけて、温めておこう。
私も、芸人になろう。
ぽかぽかワンタン麺が思い出させてくれた。
700円だった。
そんな肌寒い秋の日。